大型・重量ワークの硬度試験装置選定に関する技術分析

ご存知の通り、ブリネル、ロックウェル、ビッカース、ポータブルリープ硬度計など、それぞれの硬度試験方法には限界があり、万能ではありません。以下の例に示すように、大型で重量があり、不規則な形状のワークピースの場合、現在の多くの試験方法ではポータブルリープ硬度計を用いて硬度を管理しています。

重量物硬度試験装置の選択 (2)
重量物硬度試験装置の選択 (3)

リープ硬度計の動的測定法は、硬度精度に影響を与える多くの要因を有しています。例えば、材料の弾性率、ボールヘッドの消耗、ワークピースの表面粗さ、曲率半径、表面硬化層の深さなどです。ブリネル、ロックウェル、ビッカースなどの静的測定法と比較すると、誤差は比較的大きくなります。より高い硬度精度が求められる場合、どのように硬度計を選択すればよいでしょうか?

このような重いワークピースを通常の硬度計で試験する工程では、試験前の硬度計への積み込みと積み下ろし、そして硬度計からの積み下ろし作業が作業工程に大きな負担をもたらします。では、硬度計はどのように選定すればよいのでしょうか?ここでは、試験工程全体を完結するために、ヘッド昇降機構を備えた硬度計の使用を推奨します。下図をご覧ください。

重量物硬度試験装置の選択 (4)
重量物硬度試験装置の選択 (5)

この硬度試験ソリューションは、硬度試験規格(GB/T 231.1、GB/T 4340.1、ISO6507、ISO6508、ASTM E18など)に従ってロックウェル硬度試験/ビッカース硬度およびブリネル硬度試験を実現し、重量のあるワークピースの高精度試験および効率的な生産要件を満たします。

ヘッド自動昇降式硬度計は固定式ワークベンチを備えており、ネジやワークベンチの昇降による硬度測定精度への誤差を低減します。ワークベンチは大型で、大型の計量ワークピースにも対応できます。ワンボタン測定により、試験誤差と試験機の作業負荷を大幅に削減し、便利で迅速な測定を実現します。


投稿日時: 2025年4月23日