万能硬度計は、ISOおよびASTM規格に基づく包括的な試験装置であり、ロックウェル、ビッカース、ブリネルの硬度試験を同じ装置で実施できます。万能硬度計は、複数の硬度値を導出するために硬度システムの換算関係を使用するのではなく、ロックウェル、ブリネル、ビッカースの原理に基づいて試験を行います。
ワークピースの測定に適した3つの硬度スケール
HBブリネル硬度計は、鋳鉄、非鉄合金、および各種焼鈍・焼戻し鋼の硬度測定に適しています。ただし、硬すぎる、小さすぎる、薄すぎる、または表面に大きな凹みをつけられないサンプルやワークピースの測定には適していません。

HR ロックウェル硬度計は、金型の試験、焼入れ、焼入れおよび焼戻し熱処理部品の硬度測定に適しています。

HV ビッカース硬度計は、面積が小さく硬度値が高いサンプルや部品の硬度、さまざまな表面処理後の浸透層やコーティングの硬度、薄い材料の硬度を測定するのに適しています。

ユニバーサル硬度計の新シリーズ
従来の万能硬度計とは異なり、新世代の万能硬度計は力センサー技術と閉ループ力フィードバック システムを使用して重量負荷制御モデルを置き換え、測定をより簡単にし、測定値をより安定させます。

オプションの自動化レベル:マシンヘッド自動昇降式、タッチスクリーンデジタルディスプレイ式、コンピュータ測定式
試験力、硬度表示モード、硬度分解能の選択
ロックウェル:60kgf(588.4N)、100kgf(980.7N)、150kgf(1471N)
表面ロックウェル:15kg(197.1N)、30kg(294.2N)、45kg(491.3N)(オプション)
ブリネル: 5、6.25、10、15.625、25、30、31.25、62.5、100、125、187.5kgf (49.03、61.3、98.07、153.2、245.2、294.2、306.5、612.9、980.7、1226、1839N)
ビッカース:5、10、20、30、50、100、120kgf(49.03、98.07、196.1、294.2、490.3、980.7、1176.8N)
硬度値表示モード: ロックウェルの場合はタッチスクリーン表示、ブリネルおよびビッカースの場合はタッチスクリーン表示/コンピュータ表示。
硬度分解能: 0.1HR (ロックウェル)。 0.1HB(ブリネル); 0.1HV(ビッカース)
投稿日時: 2023年11月24日