HEAのビッカース硬度試験

周知のとおり、合金に添加する金属の種類が増えると、材料は脆くなる傾向があります。しかし、高エントロピー合金(HEA)は従来の合金とは異なり、複数の金属を含みながらも脆化を示さないため、新しい種類の材料と言えます。

工業生産において、高エントロピー合金製品の安定性と一貫性を確保することは極めて重要です。そのため、製造工程においてビッカース硬度計を用いて高エントロピー合金の硬度試験を実施し、潜在的な品質問題を早期に検出します。硬度値が想定範囲から外れた場合、合金組成の不正確な管理や不適切な熱処理手順など、製造工程に欠陥がある可能性を示唆します。製造工程を迅速に調整することで、高エントロピー合金製品の各バッチが品質基準を満たし、製品の合格率と信頼性を向上させることができます。

硬度試験が必要なサンプルを下記より受け取りました。

ビッカース硬度計によるHEAの硬度試験プロセス

1. このHEAのサンプルを自動マウンティングプレスで標準サンプルブロックに準備し、研削および研磨後にビッカース硬度計で硬度をテストします。

2.サンプルをビッカース硬度計の中央の作業台に安定して置きます。

3. ビッカース硬度計のソフトウェアで鮮明な画像が表示されるように、対物レンズの焦点を調整します。

4.ビッカース硬度計ソフトウェアで、試験対象のHEAサンプルのパラメータを設定します。

5.圧子でHEAサンプルの表面に菱形の圧痕を付け、その後「自動測定」ボタンをクリックしてビッカース硬度計ソフトウェアで硬度値を取得します。

6.統計機能:各グループの測定値を記録し、外れ値を自動的に除去します。

7.統計機能:平均値と標準偏差を計算します。

上記HV硬度値は、当社で売れ筋のビッカース硬度計であるHVT-50A型を用いて測定したものです。


投稿日時:2025年12月25日